ダイセキMCRでは、使用済鉛バッテリー(自動車用・産業用)を買取り・回収し、極板等の鉛(巣鉛)を原料とし、熔融炉で精錬しています。ここでは業務工程での安全で高度な処理体制をご紹介します。
使用済鉛バッテリー処理のワークフロー

回 収
弊社による回収をご希望の場合、弊社の自社便トラック、もしくは協力会社のトラックにて回収をさせていただきます。回収を希望されるバッテリーの種類、数量、荷姿等を事前にお伝え下さい。
持込み
お客様による直接の持込みをご希望の場合、事前にお持込みされるバッテリーの種類、数量、荷姿等についてご相談下さい。
受入れ可能な使用済鉛バッテリー
当社が受入れ可能な使用済鉛バッテリーは鉛(Pb)蓄電池のみとなります。
リチウムイオン(Li-ion)バッテリーは受入れできません。

自動車用鉛蓄電池
産業用鉛蓄電池
シール(制御弁式)型
産業用鉛蓄電池
ベント型(液式)
バッテリーフォーク用
鉛蓄電池
有価物の場合
自社便での回収(買受け)や、お客様の持込みによる使用済鉛バッテリーの買取りを致します。なお、買取り価格に関しましては、金属相場や種類、数量に応じてお見積りをさせていただきます。
有価物の使用済鉛バッテリーは、宇都宮リサイクルセンターで切断し、それぞれの処理を行います。
【以下は有価物のワークフローです】
産業廃棄物の場合
産業廃棄物の使用済鉛バッテリーをお受けするには、事前に書面による処理の委託契約書が必要になります。また、適正処理に不可欠なマニフェスト伝票の交付が必要になります。
産業廃棄物の使用済鉛バッテリーは、平出工場産業廃棄物施設において廃液の抜き取りから切断まで行います。

使用済鉛バッテリーの破砕および破砕片の分離
使用済鉛バッテリーを、破砕機で破砕します。破砕された使用済鉛バッテリー片は、比重差とフィルターにより自動的に分離します。【写真:破砕機(投入機や振動フィーダーを含めた破砕棟)】
分離について
破砕片分離装置により、使用済鉛バッテリー片は
のおもに4成分に自動的に分離されます。
脱硫・中和・脱水
鉛ペーストを脱硫・中和し、フィルタープレスにて脱水します。
【写真:脱硫・中和槽】
配管類は全て地上に設置し、漏洩等があっても早期に検知可能です。また、芒硝タンクに至るまでの電解液処理装置は全て防液堤内に設置。万一液漏れがあっても地下浸透させない構造となっています。【写真:配管と防液堤】

電解液
電解液(希硫酸)は、工程内で中和・芒硝化され、精製工程を経て芒硝液として売却されます。【写真:芒硝タンク】


排ガス
処理工程で発生した排ガスは、スクラバー(排ガス洗浄装置)にて洗浄、無害化し排出します。【写真:排ガス洗浄装置(スクラバー)】
精錬のワークフロー

熔解
原料化された鉛グリット・鉛ペーストを熔解しブリオン(粗鉛)を製造します。【写真:回転ガス熔解炉(ロータリーファーネス)】
回転ガス熔解炉について【LPG、重油・灯油との比較】
●都市ガス(13A)を利用しますので、CO2が削減されます。(環境性↑ )
●空気より軽いので、拡散しやすく安全性が高いです。(安全性↑ )

精錬
ブリオン(粗鉛)から不純物を除去し、より純度の高い鉛(純度99.99%)およびユーザー指定の合金を製造します。
【写真:誘導加熱式精錬炉】
誘導加熱式精錬炉の利点
●自己発熱のため、熱変換効率が抜群に高いので省エネとなり、また周囲も熱くなりません。
●火炎を使わないので、CO2削減となり、安全性が確保されます。

集塵灰(鉛灰)・排ガス
熔解・精錬工程で発生する塵(鉛灰)は集塵機にて回収され、集塵灰再生ペースト化装置にて再び原料とします。【写真:集塵機】
鉱滓
熔解・精錬工程で発生した鉱滓は、外部処理委託します。

成 型
精錬炉で精製された鉛を、成型機で各インゴットに成型します。【写真:成型機】
事前分析
適切な製品加工を行うため、事前に成分分析を行います。
製品分析
顧客のニーズに適合しているかどうかの分析を行います。


環境保護と従業員の健康への配慮から、工場にエアシャワーとシューズクリーナー(靴底洗浄機)を完備しています。【写真左:エアシャワー 写真右:シューズクリーナー】

24時間監視システム
工程は全てコントロールルームにて、常時集中監視されております。【写真:コントロールルーム】






